芸予地震でAICATが支援活動!
                                                    派遣部部長 藤本規夫
 3月24日午後3時28分頃、安芸灘を震源とするマグニチュード6.4の地震がありました。被害は中国地方全域と愛媛県にも及びました。AICATは「広島市災害ボランティア活動連絡調整会議」のメンバーとして活動していますが、今回の地震直後に開催された連絡調整会議で「広島市災害ボランティア本部」の設置が決定されたのを受けて、同本部に要員を派遣するとともに被災者の救援活動にも参加しました。

 広島市災害ボランティア本部は千田町の広島市社会福祉センター内に25日の朝10時に設置され、毎日5人体制でボランティア希望者と被災者からのボランティア要請の受付け、活動計画の策定、資機材の調達、事前調査、救援活動の指揮を行いました。本部の対応方針は、緊急性のあるものはすぐに現場に出向いて処理するが、そうでないものは31日に一斉に出動する、ということでした。AICATからは26日から30日の間に本部要員として延べ11人を派遣、31日の一斉出動に際しては4人を派遣しました。
 本部要員は、石沢睦夫氏(派遣部副部長)、奥本真二氏(翻訳業)、岡田正和君(広島国際学院大学生)、田代正子さん(広島文教女子大学卒業生)、大森未歩子さん(同左)と藤本規夫、31日に救援活動に参加したのは、日野こずえさん、青木明香さん、沢田まりさん(いずれも広島文教女子大生)と藤本規夫です。なお、29日と30日の両日にわたって次の方々がAICATから呉の災害救援活動に参加しました。植田ひとみ氏(広島文教女子大学教授)、田中朋子さん、朝日佑子さん、柏智子さん、田丸歩さん、瀬山亜希子さん(いずれも広島文教女子大学生)。作業は、広島、呉とも倒壊したブロック塀や崩落した屋根瓦などの処理が中心となりました。
 広島の場合は3月25日から4月6日までの間に受付けたボランティア要請は68件で実際にボランティアが対応したのは30件、参加ボランティアは延べ153人です。その他は高所作業などで危険を伴うものや、専門的技術を必要とする作業であるため辞退しています。なお、呉は被害が広島より大きかったためボランティア要請は700件、対応件数は370、参加ボランティアは延べ3、000人と報道されています。広島の災害ボランティア本部と呉の災害ボランティアセンターはいずれも4月8日に解散しました。