ボリビア便り 第1号(2001年4月9日)

「暑い暑いサンタクルスに着きました」
                                          白 築   健
 国際協力事業団(JICA)の日系社会青年ボランティアとして、南米の内陸国ボリビアに派遣され
ることになった白築です。3月1日に、任地であるボリビア第2の都市サンタクルスに到着しました。
 2週間の現地適応訓練を終えて、3月14日より配属先のサンタクルス中央日本人会(付属の日
本語学校・日本語普及校)で仕事を始めています。職種は日系日本語学校教師ですが、簡単に
いえば日本語教師と小学校の先生を足して2で割ったような仕事です。
 サンタクルス市は人口約80万人。近年、人口が急増しています。事実上の首都ラパスは、富士
山(3776メートル)山頂ぐらいの驚くような高地にあり、空気が薄く、しかも寒くて、人々にとって決
して生活環境はよくありません。そこで、そうした高地から温暖なサンタクルスに下りてくる人が多
いそうです。
 南緯17度、標高400メートルほどのサンタクルスは、到着以来、連日30度を超える蒸し暑い天
気が続いて、ほとほとまいっていました。しかし、ここ2週間、20度前半まで気温が下がる日もあり、
少し過ごしやすくなりました。これから、暑くなったり、涼しくなったりを何回か繰り返しながら、2カ
月程度の短い冬に向かうのだそうです。
 サンタクルスの街は、大聖堂を中心に放射状に広がっています。街路樹や公園が多く、赤や黄
の南国の花が目を楽しませてくれます。近年、経済発展が進み、マクドナルドやバーバーキング、
シティバンクなど外資系の店舗も目立つようになってきました。暑さに慣れてしまえば、比較的治
安もよく、物価も安く、過ごしやすい街といえるでしょう。
 次回は、学校の様子などを報告します。boliviaphoto
(写真説明)市内で最も高い裁判所ビル。街路樹が、さわやかな木陰を
つくってくれる。














(プロフィール)
 白築健(しらつき・たけし)。島根県生まれ、33歳。広島市に本社がある中国新聞社を退職後、国
際協力事業団が募集する日系社会青年ボランティアに参加した。任期は2003年2月までの2年間。