AICATホンジュラス支部 藤井 真裕子
(弊員&AICATホンジュラスの動き)
8月29日 弊員(藤井)関西空港発
8月30日 弊員(藤井)ホンジュラス首都テグシガルパ着、同日、AICATホンジュラスメンバーによる細谷さん&弊員歓送迎会。
9月4日 竹内日本大使との昼食。
(参加者;日本大使館 竹内日本大使/山内専門調査員、AICAT 細谷/藤井)
9月5日 午前-JICA野口所長/那須次長への挨拶訪問
午後-BID担当者訪問
9月6日 午後-大使館委託事業関連エンジニアとのミーティング
夕方-AICATホンジュラス9月度月次会議 
9月7日 午前中-INISE訪問
午後-大使館挨拶訪問、仕事引継ぎ
9月10日 大使館委託事業関連エンジニアとのミーティング
9月15日 研修センター(仮称)、候補地下見
9月16日 細谷さん帰国。AICATメンバーにて空港への見送り
9月19日 INISE-AICAT第1回ミーティング(ITプロジェクト協力可能性について)
9月27日 INISE-AICAT第2回ミーティング(ITプロジェクト協力詳細について)

(その他活動詳細/気付き)
1;AICATホンジュラス活動に関して
1-a)次期活動に関して
現在、メンバー間で、AICATの中長期の目標策定にかかっています。長期目標としては、AICATの学校を作ること、中期としては研修センター建設/運営、といった漠然とはしていますが、メンバー間で一致したアイデアがあります。研修センター建設に向けて、少しずつ動き出そうとしています。しかし、研修センター建設に関し、大使館草の根申請を行うには、AICATは、団体としても、またノウハウ面でも、未熟であり時期尚早ではないか、という懸念を重視し、構想としては常に持っているものの直接的なアクションはもう少し先送りすることになりそうで
す。中長期の目標に関しては、出来次第、追って連絡いたします。
一方で、ITプロジェクトの第2段を進めています。
前回開催した地域で再度受講希望要請があった地域への講習実施を検討しています。
新しい地域への開催に関しては、運営資金が得られるよう、他団体との協力可能性を探ってきました。ここに来て、以前より少し話の有ったINICE(*注1)との協力実現の可能性が高まってきています。AICATよりコンピューター、車及び調整員の提供と、INICEからはそれ以外にかかるコース運営資金の提供、という形で話が進んでおり、週1回の割合でINICE-AICAT間でミーティングを持ちつつ、今後具体的なコース内容に関してつめていく予定です。コースが実現した際の開催期間は、02年2月―10月になりそうです。
その他、具体化していませんが、ONV(国連ボランティア)との協力の可能性も引き続き有るのですが、私の個人的な意見としては、決してITプロジェクトはAICATホンジュラスの最終目的ではないにしても、少なくとも次のプロジェクトへの具体的なアクションが起こるまでは、AICATの継続プロジェクトとして、精力的に進めていきたいと考えています。忙しい次期は、月数日でもかまわないでの、継続することに意義を感じています。 「今、AICATはどういう活動をしているの?」といわれたときに、大使館委託のコンサルタント業務という活動資金稼ぎ以外には
動いているものは何も無いのが実状です。実際、いくつかの地域より再度の講習実施リクエストがあります。そして現時点では4サイト、60名のみへの講習実施であり、継続していくことで、AICATホンジュラスのプレゼンスを維持/拡大し、また将来的な目標にむけて、AICAT内部にも研修実施が有効な経験として蓄積されていくと考えるからです。

*注1;INICE(Insituto Nacional de Investigacion y Capacidad Educativa)は、1989年JICAの援助
により設立され、小学校/中学校の先生への再教育/研修を目的にした機関。

1-b) NGO登録
政権が変わる'01年11月前迄に、NGOの登録を無事終了することが出来そうです。1年近く動かなかったものが、コネクションを持った人の協力により、あっという間に動き始めました。今回のNGO登録終了により、法人として団体が動きやすくなります。AICATとしての銀行口座がもてることや、弊員の立場もツーリストではなくなるので3ヶ月以上の滞在ビザが取れることなど、メリットがあります。

1-c) その他
AICATのメンバー大部分の本職である大学が11月末〜1月末迄2ヶ月の長期休暇に入ります。
この期間に、現在AICATの最大収入源である大使館委託コンサルタント業務11件をいれていく予定です。この3ヶ月間は、週末調査、週間書類作成、で、この間は当コンサル業務にほぼかかりきりになるでしょう。ただ、現在、外務省からコンサル費用が高すぎる旨の指摘を受けています。競合コンサルタント業者もコンサル費用を削減してきており、AICATもやむなくその状況に従うことになります。現在は、新しい見積もり金額にて、再度申請を行っている最中です。

2;生活面に関して
ホンジュラス生活1ヶ月が過ぎ、生活面は随分と落ち着いてきました。
今後の仕事のスケジュールは、月6日大使館の仕事、それ以外の日々は、AICATの仕事をすることになります。(細谷さんの赴任期間中は、大使館の仕事は、月8日の割合でした)
現在の住居は、AICAT事務所にしているビルナ宅より徒歩で10分程のホンジュラス人宅に一部屋借りる形でステイしています。ここは、弊員がホンジュラスに赴任する前にAICATメンバーがあらかじめ見つけておいてくれた物件です。1部屋、シャワー、トイレのみの簡素なものですが、ホンジュラス人の一般家庭で、部屋も塀の中にある為、安全上安心できるものです。
その他、生活に必要な冷蔵庫、洗濯機、電話、キッチンは、ステイ先の家族と交渉し、家賃を少し多目に払い、使わせてもらうことにしました。AICATの事務所に近い立地を選んでいる為、大使館への通勤は少々不便で、バスを乗り継ぐ(1時間)か、タクシー(20分)を利用しています。
治安面に関しては、住んでいるところよりAICAT事務所が近いこともあり、普通に生活している分には、特に問題は感じていません。ただ、夜間や市の中心部に出向く際は、盗難に気を付けています。また、AICATの仕事も大使館の仕事もパソコンを毎回持ち運ぶ必要が有り、荷物には神経を使っています。
通信面に関しては、E-Mailアドレスが設定できました。しかし、細谷さんの時と同様、時々ですが、サーバーに接続するのに非常に時間がかかったり、接続できなかったり、という問題はあります。
健康面では、今のところ、病気もなく元気そのものです。テグシガルパは、標高1000Mに位置し、過ごしやすい高原の気候です。例えるならば、少し残りっぽいことを除いては(笑)夏の軽井沢の様です。
こちらでの生活基盤が出来るようになるまでは、AICATメンバー、關谷さん、細谷さんに様々な面で随分助けて頂きました。必要なものも揃い、バス、タクシー、徒歩で必要な場所に辿り着けるような土地感もついてきました。
10月も引き続き、治安、体に気をつけつつ、AICATホンジュラス及び弊員とも充実した一ヶ月にしたいと思います。
                                                         (終)